透明封筒は正式にはOPPやCPPと呼ばれています。ここでは意味と違いについてご説明致します。
OPP袋とは
業者さんの間ではOPPと言われ、正式名称は2軸延伸ポリプロピレン(Oriented Polypropylene)と呼びます。ポリプロピレンをタテヨコ二方向に延伸し、透明なフィルム状にしたものです。フィルム自体は延伸してあるため強度があり引っ張っても殆ど伸びませんが、フィルムの接合箇所は裂け易いです。 逆に見た目がほぼ同じでひっぱり強度のあるCPP。引っ張ったら伸びますので、OPPかCPPか見た目で区別できない場合は引っ張ってみればわかります。
【特徴】 ・透明度、光沢に優れており、コシがあり、引っ張り・引き裂き強度に優れています。 ・ヒートシール性がよくない。 ・防湿性が高く、高湿度環境下でも安定したにも強いが、冷温環境下では強度が落ちる。 ・ノッチ(切り込み)からの引き裂き抵抗が小さく、裂け目から裂けやすい。 ・耐熱性は130℃。 ・印刷インクの発色が良く、小売商品の包装にも適している。 ・液体物や粉末物を入れるには不向き。
CPP袋とは
正式名称は無延伸ポリプロピレン(Cast Polypropylene)と呼び、丈夫で裂けにくい透明袋です。OPP袋と比べてフチが裂けにくく粘りがあり、手触りはパリパリせず、滑らかです。また、ほんの少し曇った透明色をしていますが、袋の専門家が見れば分かる程度です。
【特徴】 ・見た目はOPPよりやや透明度が劣り、触るとやや柔らかく、引っ張ると伸びます。 ・OPPに比べ引っ張り強さ、引き裂き強さに優れる。 ・130度以上の耐熱性がある。 ・ボイル耐性がある。 ・温化、寒冷地では強度が落ちる。 ・ヒートシール性がある(OPPより優れる)。
では、透明封筒って、上記のOPPやCPPと、どこか違いはあるのでしょうか!? こんなご質問をされるお客様がおられます。 基本的には同じ種類の袋であり、材質も全く同様のものです。だた、正確には材質の異なるものもあり、見た目が透明だから「透明封筒」と広い意味で呼ばれているだけです。 他には、フィルム封筒、ビニール封筒と呼ぶお客様もおられますが、DM用で使用される透明封筒とは、基本的にはOPPかCPPだと思います。
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